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小さな悪の華のBobsanのレビュー・感想・評価

小さな悪の華(1970年製作の映画)
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この作品は1954年6月22日にニュージーランドで起こった女子高生二人による母親殺害事件"パーカー&ヒューム事件"にインスパイアされて製作されました。1994年にピーター・ジャクソン監督が「乙女の祈り」として映画化した事件ですね。
この事件はとても衝撃的で、「乙女の祈り」も傑作です。本作もとてもいい作品だとは思います。が、本作はおそらく劇中で小鳥を本当に殺していますね。それさえなければ本作は本当に傑作だと思います。
この時代の映画に於ける倫理観の低さというのは今観ると考えられない程で、劇中で動物が傷つけられたり、本当に殺してしまったりする事が度々散見されます。
作品の性質上、動物を殺すシーン自体はあってもいいと思いますが、何も本当に殺す事はないでしょう。殺すシーンを映さなかったり、作り物を使うなり、ちょっと麻酔で眠らせればいいところを本当に殺してしまいます。映画自体はとてもいい作品なのに勿体ないなあと思います。
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