このレビューはネタバレを含みます
司法浪人中の健太郎。祖母の葬式で、自分には血の繋がった別の祖父・宮部久蔵がいたこと、そして彼が特攻で散ったことを知る。
健太郎と姉は、久蔵を知る人を訪ね、彼がどんな人物だったのか、なぜ特攻を選んだのかを知ることとなる。
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生きたいと願うこと、それを口に出すことが叶わなかった時代。久蔵のことを臆病者という人もいたが、自分の生きたいという気持ちを隠さなかった久蔵は、本当は勇気ある人だったー。
そんな彼がなぜ特攻を選んだのか?というのがこの映画の大きなテーマだ。
多くの若者が散っていき、自分を責める事も多かった久蔵。病んだ姿はとても痛々しかった。
「どんな苦しいことがあっても、生き延びる努力をしろ」
久蔵のこの言葉は、
健太郎を演じた三浦春馬に届かなかったのだろうか…。とても悲しい。
ヤクザの親分を演じた田中泯氏は、ダンサーだったのか。
独特の凄みがあって格好良かった。
残念だったのは零戦の幻。あれは蛇足だった😓