えむえすぷらす

永遠の0のえむえすぷらすのネタバレレビュー・内容・結末

永遠の0(2013年製作の映画)
1.0

このレビューはネタバレを含みます

現代人の知識と価値観を持った主人公が、太平洋戦争の著名な戦いの前後に問題点を語り、最後は特攻隊員の美談を為す。
現代では孫が現代の自殺攻撃と特攻は違う(空母は殺戮兵器だから!)と主張する訳ですが、強要された死には違いはありません。それを命じた人々こそ問題だしそこに違いは存在しません。

いろいろなノンフィクションを読まれてつないで書かれた原作。読ませるテクニックは素晴らしいものがある方だと思います。ただ現代視点で台詞で語れる内容自体、どこかで誰かが語っている言葉ですし、太平洋戦争の時間軸で描かれる事は当時の従軍者インタビューと裏取りで書かれたノンフィクションや自伝に基づいていて、特に見るべきものはありません。
如何に太平洋戦争のノンフィクションが広くは読まれないものになっているのか。本作のヒットはその情報格差故の勝利なんだなと思います。