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永遠の0のNowLoadingのレビュー・感想・評価

永遠の0(2013年製作の映画)
3.8
 本日の一本。

 この映画はテーマとしてそういう設定がなされているのでやむを得ないのだが、一言言わせて頂きたい。説教臭い!クサイなんてレベルじゃない!劇臭ですよ。豚骨ラーメンを屋台で半日コツコツ煮込むようなヤツです。これはセントラルキッチンで作る豚骨スープでは絶対に出せない味。

 まず宮部久蔵のあまりにも人間離れした一挙手一投足が現代に語り継がれる伝説を飛び越えて神話になっている。キリストとかムハンマドとかそんな感じの。もう普通に太平洋戦争の話として見ることが出来ない位、神様になっている。彼に影響を受けたパイロット達は彼の教えを広める使徒となりて現代に伝えてる。

 こうしてよくよく考えてみると宗教的だなぁと思ってストーリー的には成る程良くできているかも知れないと納得してしまいました。

 話はさておきこの映画の一番素晴らしい所はなんといっても日本最高のCG制作チーム白組が描き出す美しい零式艦戦と航空母艦であろう。赤城はちょろっとしか出ないが「アルキメデスの大戦」でもそうであるように日本の予算でできる限りカッチョ良く活躍できる時間割が5分であったのだ。ただこの規模での空母は10年に一度見れるかどうかだからそこは推していいであろう。

 タイトルにあるように零戦がバンバン映ります。話すっ飛ばして戦闘シーンだけ切り抜いてもカッコイイし、その分特攻シーンの悲惨さがよーく現れていて零戦の悲喜こもごもが大スクリーンにベストマッチしたことでしょう。改めて観てみるとこの映画がヒットした理由もなかなか理解出来て良かったです。
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