魔導ネコ

永遠の0の魔導ネコのレビュー・感想・評価

永遠の0(2013年製作の映画)
4.0
小学生高学年の時に百田尚樹にハマり原作を読んだ。当時はうまく理解できなかった部分もあったがそのまま流してしまい、中学に入って以降は百田作品は読んでいない。

最近、戦争映画にハマったこと、そして山崎監督が米アカを受賞されたことも重なりおよそ10年ぶりにこの作品に触れた。

百田尚樹の作品は著者の徹底した資料研究に魅力がある。本作品についても当時の戦争に関しての記録から零戦の構造まで徹底的に調べ上げた上で執筆にあたられている。


本作は宮沢という主人公を、複数名の当時の乗組員の回想として形作っている。そのために宮沢自身の本心というものはなかなか理解し難いものとなっているが、話を聞き進めるたびに肉付けされていく宮沢の人間らしさ、優しさに心揺さぶられる。


ラストシーン、銃撃をなんとか掻い潜り空母に体当たりする際のある種の達成感と悔しさを滲ませる彼の心は何を思っていたのか。

主題歌めちゃくちゃ良い。
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