このレビューはネタバレを含みます
面白かった
この手の映画にたまにある現代パートは正直ノイズかなと思った
現代パートの中だと同級生に「司法試験落ちてアイデンティティ探してんだろ」って言われたシーンが結構グサッと来て好きだった
もう泣いちゃって泣いちゃって
特攻って実際は志願以外に選択肢ないんじゃないのって思ってたから志願してない奴のシーンがあるのはびっくりした
ちょっと戦時中じゃ絶対アウトというか教育的に言わなそうなセリフや行動がちょいちょいあって混乱した
たぶん家族が路頭に迷うのは分かっていながら戦争っていう異常な空間に身を置きすぎて主人公にとっての現実が変わってしまったのかなと
それと特攻兵の血に塗れて生き残ってしまった自分には日本の未来を支える若者としての価値や妻子のそばにいる権利は無いと感じたのかもしれない
守りたいものを貫けなかった話という点ではちょっと悲劇に近い終わり方だと感じた
生き残るのが大事という信念が次第に戦後日本の未来を支えるべきだから生きなければならないという話だったと明るみになって行く
戦時中あきらかにタブーな思考回路だからこそ主人公の強さが光るが実際口に出したら百パー偉い目に会う リンチされてもおかしくない
染谷の演じるキャラを妻の元に送ったとはいえ…
