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リアル 完全なる首長竜の日のYU@Kのレビュー・感想・評価

2.7
原作未読。原作が「このミス」受賞作という事で、ミステリー好きとして興味があったので映画館へ。ハードル下げて見たからか、自分は普通に面白かった。
途中のオチというかドンデン返しは予想出来たけど、これはむしろ気付かされたのかな。特に序盤の画が意図的に違和感を作っていて、劇伴もあまり鳴らないし、ショッキングな映像が続くし、「佐藤健くん主演で主題歌ミスチル!面白そー!(^-^)」なノリで行っちゃうと、おそらく、ぶちのめされる。
特撮オタク的に注目だったのは、フルCGで描かれる首長竜。造形はもろにネッシーのアレだけど、一般的な怪獣と違って工場内に収まるサイズの「中途半端巨大感」が良かった。仮面ライダーキバの劇場版に出てきたアークに近い。このくらいの大きさが、ある意味一番怖いのかも。
「ストーリーの持つ重厚なテーマ」「驚きのドンデン返しトリック」、そういうのはこの映画には殆ど無い。トリックなんか、ある意味苔の生えた超古典的な物。独特の雰囲気と工夫に富んだ映像を楽しんで、あとCG首長竜ちゃんを見るための映像。だけど、これ多分あんまりヒットしないだろうな...。
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