河

世紀の光の河のレビュー・感想・評価

世紀の光(2006年製作の映画)
4.4
都会と田舎もしくは過去と現在のタイをパラレルワールドとして描いた映画で、オープニングの時点で役者が演技していることが明示されて、ふたつのパートを演じ直してる形になっている 後半自然出てこないのに光のトーンが同じで、同じ時代の話だと感じた 全編通して光が印象的な中で何かを吸い込んでるダクトの漆黒の穴が印象的 ブランコに看護師が集まってるシーンとか車からの景色からも漂う前半の郷愁と後半の白い部屋の孤独感もすごかったけど、ラストが最高すぎて全部持ってかれた どちらかと言うと後半の方がいいなと思うけど、この映画の後半と同じ形でトトロの現代版とか撮られたら結構見るのつらいかもしれない

キスしてたら勃起しててそれ彼女にからかわれてニヤニヤしてるシーン、コミュニティ的な関係性から核家族的な関係性へのシフトとそれでも親密性が残ってる感じとか、恋愛がシリアスなものからカジュアルなものになった感じとか、この映画を色々象徴してて、かつエロさゼロなのに生々しいっていうすごいシーンだと思った
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