ぽち

世紀の光のぽちのレビュー・感想・評価

世紀の光(2006年製作の映画)
1.0
この映画が好きな人、この監督が好きな人はこのレビューを読まないほうがいいです。
その気分を壊したくないので・・・・・

と、忠告はしたのでここから後は自己責任。
腹が立ったら負けですよ。

映画とは何だろう?芸術とは?とそんなことを考えさせられる作品。
ただ今作はまったく何もないガラクタで、よほどこの監督に思い入れがない限り観ない方が良い。

観終わり何も分からなかったので、普通は自分の感想を書く前に他の人の物を読まないのだが、負けを認め読んで見た。

誰一人として的確な解釈はない。と言うか感覚だけの記述で、これは何を表現している、何を言っていると言う解釈は一切ない。
これを見ても元々解釈など出来ない作品だという事が分かる。

「観た人が好きに解釈してください」・・・と言う私の嫌いなスタンスの頂点に来る作品だと理解はできた。

ってことで、では私も好きな解釈をしてみよう。
よく動物園で象に筆を持たせ出鱈目にキャンパスに絵を描かせたりしているが、その絵を持って「ピカソの未発表の作品が発見された」と売りに出したとしよう。
一流の評論家が「これは人間性を深く表現していて・・・」など持ち上げる。
「なるほど~」とみんなありがたがる。

何が言いたいか分かっていただけると思うが、もし今作の監督がこれを狙って作った作品なら、彼は天才だと思う。
みんなの反応や評論家の反応を、笑いをこらえて聞いていてほしいものだ。

ま、しかし「芸術とは?」と言う問題提起はしていると思うので、ガラクタの中に10円玉を見つけた、ぐらいの価値はある作品だ。
ぽち

ぽち