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世紀の光のざべすのレビュー・感想・評価

世紀の光(2006年製作の映画)
4.0
感覚を味わう映画。

タルコフスキー作品もちょっと↑こういうとこあるけど、違うのは
このタイのアピチャッポン監督が下世話で、タルコフスキーのように「難解さ」について“天然”または“自覚してカッコつけてる(装飾)”わけではないということ。
「自分の作品はよく分からないな…。まぁいいか」と思っているのではないかと思えるテキトーさ、着飾らなくて臭くて自然な神秘性に良さがあると思っている。
草をよく食べる雑食ののんびりカメ🐢みたいな…。

監督じゃなくて作品の話に戻る。
今作では輪廻転生や予知夢または幽体離脱みたいな漠然とした「なんだこれーーあーーー」って感覚に任せればいいそんな作品。
見方がめっちゃ難しい。だってそんなよく分からんもんに身を任せるんやで?
簡単に手放せんわ!(できればフワフワ)

目をギンギンに「この映画の本質を読み取るぞ!!」って見るんじゃなくて、
催眠術にかかったように見れるとプカプカ宙に浮けるんだと思う。
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