ヤンチャ盛りの生徒たちが、傍若無人に振る舞う教諭陣を相手取り、ハチャメチャ衝突劇を繰り広げていく。永井豪の不条理ギャグマンガを原作に取っている、劇場用実写化第1弾。筆者は原作を読了済み。
原作が1話完結型の頃に製作されているため、抜粋したエピソードにオリジナル脚本を掛け合わせたような構成になっている。また、当時の人気テレビ番組「ゲバゲバ90分」のメンバーが癖のあるキャラを演じているため、ノリの良い喜劇を楽しむことができる。
主人公の少年が原作のキャラクターとかけ離れているため、慣れるまでが大変。その一方、ヒロイン・十兵衛（児島美ゆき）の再現度が秀逸であり、彼女を目で追うだけで多幸感が増してくる。（10代らしき）女優陣の健康的なエロスもまた眼福そのもの。
大人と子供が入り乱れての、セクハラ、逆セクハラなんでもありの世界。倫理規定によってガチガチに縛られるようになる以前の、男も女も一緒にバカになれた時代の産物。実質的に、ヒロインの児島美ゆきと用務員役の左卜全に萌えるための作品。
