eryu

なくもんかのeryuのネタバレレビュー・内容・結末

なくもんか(2009年製作の映画)
-

このレビューはネタバレを含みます

●観客視点
 声出して笑っちゃうくらい、面白い脚本と阿部さん演技だった。
心の底から笑えていなかったり、ゲイバーのママだったり、お人好しだったり、心の中で抱えている役柄を面白い場面もシリアスな場面も演じているところがすごい。人に優しくしようと行動していたのに、よそ者だから何かあったら1番に疑われる。そこの感情がとても悲しかった。そして、笑顔が仮面になってしまっていた山ちゃんが、弟とちゃんと家族になれた瞬間の笑顔が本当に笑えていたんだなと感じた。
 見ている時は内容が面白くて、内容に気が入っていたけれど、見終わってから考えるとこういう感情だったのかなとかが浮かんでくる。もう一回違う視点から見たいなと思った。

●役者
 誰役がというわけではなく、一つ一つの場面のおける仕草とか勉強になった。飲み屋にいて酔っ払っている様子は、本当にお酒くさそうで呂律が回らなくて唾飲み込む時眉毛上がるのとか酔っ払ってる人だった。また、『山ちゃん』という人柄は、自分が辛いところを見せたくないから、誰かに優しくすることで隠しているように感じた。その優しく明るくいる時と陰になっているときが、同じ人なんだけど、その人が持ってる背景が別人みたいに見える演技だった。
eryu

eryu