KEKEKE

ヒットマンズ・レクイエムのKEKEKEのレビュー・感想・評価

ヒットマンズ・レクイエム(2008年製作の映画)
5.0
- コリンファレル×ブレンダングリーソン!
- サイコー、めっちゃ好き
- 主演はイニシェリン島だけど構成はスリービルボードに近い(1人称×3の擬似3部構成?)、こっちの方が好みだった
- スリービルボードやイニシェリン島でも描かれてた「ポジション」や「対立」、「闘争」に対する、冷たく客観的な眼差しが今作で既に発揮されていて、マクドナーの作家性を再確認することができた

- キリスト教のことがわかるともっと楽しめるんだろうけど、これはブルージュの地に審判の日が訪れて全員煉獄行き!みたいなことでいいのかな
- 生き残った主人公だけは地獄行き?

- 誰かの善も、悪も、全て死へと繋がる、それに理由なんかはなく今日がたまたまそういう日、神(作り手)が決めた審判の日だったから
- 子供と神父とそれを殺したヒットマン、神の前では皆平等、そこにあるのは死という圧倒的公平、生という圧倒的不公平

- 善とは?悪とは?死とは?平等とは?みたいな問いがまっすぐ浮き上がるのは、映像がめちゃくちゃ自然体だから
- これはマクドナーの他の作品にも感じたことだけど、差別者も被差別者も黒人も白人も女も男も大男も小男も、みんな各々の最悪さを抱えていて、それでも複雑に生きているという事実があって、その光と影を綯い交ぜに、ありのまま描けているからこそ、怒り悲しみにリアリティを持たせられるんじゃないだろうか

- 相変わらずスプラッタ描写がパキパキに冴えていてサイコーだった
- 主人公が最後どこへ向かっていたのか、じっくり考えたい
- ブレンダングリーソンとクレマンスポエジーでかなり炎のゴブレッドだ
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