当事者の人々は過去と折り合いをつけるという選択を与えられるべきですが、そうでない人々はその事実をずっと抱えて生きていくべきだと思います。
ホロコーストは収容所内でのことにフォーカスを当てられがちだと思うのだけれど、解放された後のそれぞれの向き合い方、人生までしっかりと撮ってくれていて本当に良かった。皆さん絶対に観てください。
言葉の力という点でも圧倒される。字幕で観ているので説得力に欠けるかもしれませんが、それぞれが語るエピソードは耳にするだけで正に地獄。(こういう風に文章にして書くと軽くなってしまうのが悔しい。)
語られる言葉一つ一つ、映像で表現されるよりも生々しくキツかったです。
聞いていて思わず、人間が存在している価値について考えてしまいました。
“神が与えたのは精神と心と自由意思、人生をどう過ごすかは人間の選択次第。私は神ではなく人間を責めます。”
という当事者の人の言葉が衝撃でした。今までよく耳にした神を恨むという言葉に風穴を空けた気がした。