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最後の日々 生存者が語るホロコーストのnのネタバレレビュー・内容・結末

4.5

このレビューはネタバレを含みます

ユダヤ人を絶滅させるために女性を不妊にする実験が行われたこと、そして実験台にされた人たちは秘密を握る者として移送され、殺されたと…あまりにも残酷で非人道的行為で理解に苦しんだ。
終戦間際になってもユダヤ人撲滅を使命として殺戮し続けるナチス党員の話では本当に同じ人間なのだろうかと思った。
収容所にいた人たちは痩せ細り、生ける屍と表現されていたが本当に骨と皮であり、年もわからないような状態だった。ろくに食事が与えられず、いつ殺されるのか分からない、常に恐怖に怯えて踏み躙られてきた彼らのことを想像すると涙が止まらなかった。
正直史実を見ても実際にこのような惨い歴史があったのだということが実感できなかったが、生存者の方の生の鮮明なお話でユダヤ人を対象にした無差別の大量虐殺が当時本当に実行されていたことをあらためて認識できた。
全てが衝撃的で信じ難く、あまりにも残酷な話だったが、どれも事実である。そして二度とこのような悲惨な歴史を繰り返してはならない、目を背けてはいけないと強く思った。
いつか悲劇を生み出したこの地に赴き、自分の目で見て感じ、じっくりいろいろ考えたいと思った。
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