スタンダード

私が愛した大統領のスタンダードのレビュー・感想・評価

私が愛した大統領(2012年製作の映画)
4.0
【幻想と現実】


戦国武将が美男子化・女体化
してメディア展開されるケース
をよく目にします。


映像や肉声が残っていないため、
如何様にも創造しやすいからでしょう。


しかし技術の進化に連れて、
近代の偉人は創造し難くなっていきます。


もしもルーズベルトの写真
が存在せず、
書物でしか情報が得られない人物
だとしたら?


ニューディールという能力で
時間を巻き戻すことにより、
恋はデジャ・ブできる異能者
として描かれていたかもしれません。


【1929年:世界大恐慌】


【1933年:ルーズベルト、大統領就任】


未曾有の大不況の中で、
民衆はルーズベルトに英雄としての幻想
を抱くことになります。


人間は状況次第で、
都合よく他人の人格を操作できるのです。


任期中の彼は人気者である一方、
孤独者としての側面を強く感じます。


彼の裏側に焦点を当てているため、
起伏に乏しい内容となっております。


しかしルーズベルトの
内面を掘り下げる描き方は、
非常に挑戦的な印象を受けました。


【1939年:英国王ジョージ6世訪米】


ルーズベルト、
ジョージ6世にホットドッグを振る舞う。


フランクリン・ルーズベルトと
フランク・フルトは混同しがち。


"セ"オドア・ルーズベルト(プレ26)と
"フ"ランクリン・ルーズベルト(プレ32)
も混同しがち。
五十音順で覚えました。