このレビューはネタバレを含みます
2時間40分、目で愛を語り続ける映画。
「楽しさ半減」リスト。雨や洗車や雪やシャワー。イル・オ・ノワール。ピンクのレンガ。宙を舞う服は幸福のしるし。
ロランスが母親に電話するシーン。
「彼氏にカツラを買ったことある?」
「どこかで殴られてるんじゃないかって、外出のたびにおびえたことは?」
カフェでフレッドが激昂するシーン。
ロランスとフレッドの再会シーン。
感情が画面まるごと飲み込んでしまうくらいに爆発するシーンに弱くって(みんなそうか)。震えてしまったしめっちゃ泣いた。
冒頭でロランスが答える、彼女の求めているもの。かなり本質的。
「私が発する言葉を理解し、同じ言語を話す人を探すこと
自分自身を最下層に置かず、マイノリティーの権利や価値だけでなく「普通」を自認する人々の権利や価値をも問う人を…」
最後に、最初の出会いのシーンを持ってくるのは本当に憎い。し、あーれは恋に落ちて当然の劇的な出会い……。ええな……。