わすい

わたしはロランスのわすいのレビュー・感想・評価

わたしはロランス(2012年製作の映画)
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本や映画にはタイミングがある。
だから積読がたくさんあるし、それは映画もまた然りである。
そして前々から待たせてあった本作に、唐突に「その時」がやってきたので鑑賞。

我ながら良いタイミングだったと思う。
この作品を感じるに最低限の経験というか、理解に必要な教養というか、きっと重要なのであろう場面を咀嚼するちからというか。
もちろんなくてもいいのかもしれないけれど、あったほうが作品の色濃さを楽しめそうな、そういうものをできるだけそろえてから観たかった。

8ページなんですけど代理の先生の解説ではわかりませんでした。あの高揚感はなんだ。

あんたは女じゃなくて馬鹿になったの?なんて、淡々として素敵な母親なの。

喫茶店でブチ切れているところで自然と涙がこぼれてしまったのは、彼女の孤独や怒りに似たものを自分も心のどこかに抱えている、抱えていたことがあったからかもしれない。
こういう映画のこういうシーンでなんだか泣けてしまう人生で良かった。

忘れられない画がたくさんある。
心がいっぱいになった。
それでもたぶんまた観ることになる。
自分にとってはそんな作品。
わすい

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