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わたしはロランスのaのレビュー・感想・評価

わたしはロランス(2012年製作の映画)
3.5
心にするする入ってきてフルボッコにしてくる。フランス語の映画はやっぱり苦手、確信。
例えばロランスが初めて女性の服を着て職場に行くシーン、人の視線を集める感じ、喧騒、そのままそっくりデジャヴ感というか、あれ?こういう時あるよなって。パーティとか人の集まる煩い場所で一人だけ妙に落ち着いてる時の騒がしい孤独…喧騒から一気に静寂に包まれた時の孤独感、こういう時あるよな。映像と音楽、目に入る色、色、視線、それを映す尺、絶妙過ぎて感情移入がするする出来る。物語に登場する洒落た人物達とは、似た部分など何一つ無いのに。
序盤の「小さいほこり」その一節にすら色気がある。特に手紙の文字をなんとも言えない紫で大文字表記したの、可愛すぎるでしょ、お気に入り。幸福の象徴みたいな洗濯物が降るシーン、涙するシーンの大量な雨、ドランにしか出来ない演出の数々に圧巻。
それにしてもフランス語でまくし立てるの超怖いわ、皆本当にあんなに短気なのかね?もう少し尺がコンパクトだったらより感動できたのにな、寝たわ。良質な映画って感じのこってりした濃密さ。
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