あおや

わたしはロランスのあおやのレビュー・感想・評価

わたしはロランス(2012年製作の映画)
4.5
性的マイノリティであることを告白したロランスが苦悩する映画。
……だと思ったら違った。

むしろ168分の中でめまぐるしく心境を変化させるのは周囲の人々で、ロランスは映画の原題でもある"LAURENCE ANYWAYS"と自己紹介した2人の出会いからラストまで、彼女以上でも未満でもなかった。マイノリティであるロランスやローズファミリーはいつだって動じず、むしろ変化するのは周りの人々だというこの構図こそが、自身も性的マイノリティであるグザヴィエ・ドランからのメッセージのようにも思えた。
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