ちどりん

火垂るの墓のちどりんのレビュー・感想・評価

火垂るの墓(2008年製作の映画)
3.2
アニメ版が良すぎたのでどうしても比べてしまうが実にもったいない。
配役はアニメ版そのものである。
だがジブリといえば素人っぽい吹き替えがお馴染みとなっているがアニメ版はその中でもそれがうまくはまった映画でもあった。
それをそのまま実写にする必要があったのか疑問。
演出が悪いのかセリフ回しが不自然。
唯一、憎たらしいオバさん役にいつも優しい松坂慶子を起用したのは救いがあって良かったと思う。

アニメ版には美しい描写がたくさんあって戦争の悲惨さとは対照的であったのが印象的だ。
実写にすると戦争の描写が生々しすぎてとても重い。
ホタルの場面はもっと美しくても良かったのでは⁉︎
こちらでは戦争で亡くなって骨も見つからない名前もわからない人たちのお墓とホタルの墓がうまくリンクされていたのが良かった。
だがラストは尻切れトンボで終わっていた。
エンディングの曲は美しくて良かった。
ちどりん

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