すぽんじ

最愛の大地のすぽんじのレビュー・感想・評価

最愛の大地(2011年製作の映画)
4.5
【人道に対する罪が初めて成立した紛争】

続けて2回観た。
ずっと観たかった。
近所のレンタル店6分の1でしか置いてない。

3年続いた紛争下で敵同士でありながら
惹かれ合う2人のロミジュリ展開…と思いきや、そんな甘くは無い。
昨日の親友が、恋人が、今日は敵になる。
そんなSFみたいな事が現実に起こる。

ちょっと今まで観てきた戦争映画と違うぞ、と思ったのは、男と女の考え方の違いが顕著に現れているところ。
たった一言、何気ない一言に
その人間の核がまるごと投影される。
それを聞き逃さない事の大切さ。
どんなに相手が優しく、その時唯一の味方で、更にイケメンだとしてもね…笑

話の展開もウマいけど、とにかく主演の2人がもう…!!最高。
目の表情の移り変わり、少しの間や息遣い。
セリフには無い、動作にも映らない気持ちがダダ流れてくる。
美男美女というだけではない魅力。
キャスティングした人最高か!
2人が出てる作品を全部観たい所存…!笑

まずオリジナル音声×字幕で観て、すぐ吹替×字幕でもう1回観た作品なんてめちゃくちゃ久しぶりで興奮中。
そしてやっぱりオリジナルと吹替で言い回しが少し違ったりして、改めて1文字の違いって大きいなぁと思う。
「守りたい」と「守ってやりたい」とでは天と地との違いがある気がする。
今作はオリジナルがロマンティック多めで、
吹替が現実味多め。
あまり語りすぎない大事さってある。と思う。

ラストシーンのすぐ後にもう1回ファーストシーンを観るとグッとくる映画って
本当たまに出会うけど、この作品もその数少ないコレクションに堂々加えたい…*₍͘⚯̯૧₎

人間ってグニャグニャとその立場や状況で変わってしまう所が魅力であり、恐ろしい事でもある。
今日の大切な人が、明日もそうであるよう願う。

2017.11.09レンタルDVD