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ウォッチメンのbarthelemyのネタバレレビュー・内容・結末

ウォッチメン(2009年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

かなり好き。
ヒーローとは、何をすべき存在なのか
ということに対して、
真正面から勝負している。

ヒーローの人間化、はMCUのテーマだが、今回はヒーローの人間化、を超えてヒーローの神化、犯罪者化など様々。

やはり最後の、数百万人を犠牲にしてでっちあげた平和を実現したオジマンディアス。
その功罪について賛否が別れる。
でもその賛側のドクターマンハッタンはもう人間ではなくなっている。
ドクターマンハッタンは生命とは変化する現象を誇張したもののようなことを言って面白い。
勧善懲悪の対極。悪が暴かれ、オジマンディアスは万策尽き、そしてロールシャッハがドクターマンハッタンに潰されるというとんでも展開だが、妙に納得感がある。

サスペンスかと思わせといて、でも明らかに異質なドクターマンハッタンという存在がセカイ系となっていて、、でもその裏をかくオジマンディアスがいて、と圧倒的パワーバランスのはずなのに展開を飽きさせない。
私はなんでも変えられるが、唯一人の心は変えられない、というのがドクターマンハッタンの限界なんだよな、それを世界的に変えられるのはオジマンディアスしかいない。超絶ナルシストで、king of kings(自称)なのに、超合理的に世界を救う、歪める、殺す。

35秒前に起動させている、のように印象に残るセリフが多い。

owlというどう見てもbatmanがいたり、コメディアンというjokerみたいな、、でもとんでもなく悪党で、でもカギとなるキャラがいたり、面白い。

ザック・スナイダーはやはり天才。
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