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ジュリエット・ビノシュ in ラヴァーズ・ダイアリーのdaimaeのレビュー・感想・評価

3.2
ジュリエット・ビノシュの自然体な演技はいつ見ても好き。麺食べながら笑いすぎて麺を吹き出すシーンなんて、どこまで演技で素なのかわからない感じ。

記者と二人の娼婦、三人の女性の物語。男性は女性に対して、いつの時代もどこの国でも、なぜ支配的で見下してばかりいるんだろうか。たまに思うのが、男性器と女性器が逆だとしても、男性が抱き女性は抱かれるのだろうか。おそらく、精神的に変わらなければそうなのだろう。

体を売って、時間もお金を手に入れる。でも実のところ、売っているのは体だけではなく心もすり減っている。男の欲望を上手く利用しているようで、結局はどこかで惨めな想いも抱えていくわけで、やはり社会や価値観が変わっていかなければ何も変わらない。

この映画からは、そうは言っても変わるなんて無理だよ、というフランス映画ならでは?のどんよりした空気を感じました。
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