ミク

ジュリエット・ビノシュ in ラヴァーズ・ダイアリーのミクのレビュー・感想・評価

4.0
この作品を見る前に偶然にも”夭折”という言葉を初めて知り、インターネットで意味を調べてその流れで夭折した日本芸能人のページにたどり着いた。俳優やスポーツ選手などジャンル別に多くの名前が載っていて大体の人は病気や怪我で亡くなっていたけど、AV女優の欄だけは自殺という文字が明らかに目立った。この受け入れがたい事実に日本の闇が見えた。ハリウッドでは、Me Tooムーブメントが大きくなってきているにも関わらず、日本では全く著名人からの声が上がらないのは本当に残念だし、まだまだ女性が生きづらい国なんだなーとつくづく感じる。

映画の感想から大きくズレてしまったけど、なんかこの映画と合わせて色々と考えさせられた。身体を犠牲にして大金を稼いで”今”の充実を手にするリスクの大きさや、髄まで傷ついた精神は誰にも打ち明けることもできず、若くしてそこまで傷つく必要があったのかと思うと苦しい。悪徳の快楽に1度ハマってしまったら抜け出せない中毒性があるのは安易に想像できるけど、そこから抜け出せることも可能で違う人生が送れると教えてくれるロールモデルが現れて欲しいな。
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