うわあ好き。ニヤニヤしちゃう。
金魚の揺らめく金魚鉢のある、どこにでもあるダイニングキッチンの朝の風景。大きなお弁当を作って、換気扇の下で一服するパリッとしたスーツ姿の奥さん。タバコ臭いと文句をいう夫に、行ってきます、ではなく、後ほど、と言って家を出ます。
彼らには可愛らしいルールがあります。お昼に公園で待ち合わせて、彼女の手作り弁当を分け合うこと。
会話らしい会話もない二人ですが、お昼のあとの「後ほど」と、食事が、二人の間を優しく緩やかに結びつけます。
パスタを茹でるとき、束をきゅっと軽くねじったり、卵を焼くとき、菜箸の先でちょんちょんとフライパンの温度を確認したり、巻き寿司を作るとき、おひつの内側をゴシゴシと水拭きんで拭いたり、料理中の所作がいちいちきゅーんとくる永作博美さん。近所のコーヒー屋さんの店主に欲しいなー、というゆるーい雰囲気でクセのある常連をさばくユースケさん。癖のある常連にはムロツヨシさんやハマケンなど、わかってんなー!ツボ心得てるなー!と、膝を打ちます。
いつもハンコ持ち歩いてんの?
こういうときのために。
わたしもハンコ持ち歩くかー!かー!