スカパーにて。乱歩のエログロ初期短篇ですな。フェチズムの極み故に、何となくそのエロティシズムに共感できれば良いだけの、基本的には変な話。
舞台は昭和初期あたり?外交官の夫(國村)と作家の妻(清水)の住む洋館。
ある日妻の元に届いた家具職人からの手紙に段々興味を惹かれ、倒錯した世界観に堕ちていく様が描かれる。
まだ若い國村準はなんか腹話術を操る。本人にも似てるしシティーボーイズきたろうにも似てる。
この腹話術が何かの暗喩なのかと思ったら、オチに繋がる前フリだったのね。
清水美沙はこういう役が似合う。妖艶でエキゾチックで謎めかしい感じがタマラン。それもあり旦那とワチャワチャするシーンはバカップルっぽくって逆に萌えるね。
家具職人が自ら椅子に入り、女に座られる快楽に溺れていく。それを追体験する女流作家の奥さんも倒錯した性癖に共感。トンデモなのは別に良いのだが、もう少しエロスを匂わして欲しかったな。その方が見る側も没頭できるのだが…。
國村準演じる旦那は、最終的に妻と“触感で充たす性欲”を共有することが出来、自ら目を切る。
ギャー!アンダルシアの犬だ!痛いよう!