このレビューはネタバレを含みます
小説のオチのその後までを江戸川乱歩の不穏な薄暗い雰囲気のまま描く本作。
不気味なほどにエロチック。
國村隼のヌメヌメした演技がとても印象的でした。
若き日の光浦靖子、温水さんも新鮮。
物に触れる時…
潔癖症の女流作家の奥様(清水美沙) 白い手袋をしなければモノに触れられないそんな彼女に手紙が届く、綺麗なモノに囲まれ汚れ恐れながら穢れを求める、汚れていく事への恐れ、視覚を遮り感覚と想像で触れ合う事…
>>続きを読む原作は20数ページの短編作品だから86分間も持つのか気になってたけど、原作とは違う展開になってるってこともあってそこまで間延びしてる印象はなかった。
人間が椅子の中に入ってるってベースは同じだけど原…
ある日、女流作家の篠崎佳子は、彼女の座る椅子そのものに化したという男からの手紙を受け取る。
やがて、彼女はその男との倒錯した愛の世界に落ちていく。
水谷俊之監督が江戸川乱歩の同名短編小説を、清水…
監督が独自に描いた原作とは違う結末。とても退廃的で倒錯的で、そして滑稽でわたしは好きだった。夢か現か判然としない、物語そのものもそうだけれど、強欲にそちら方面に振り切れようとする監督の気概が十二分に…
>>続きを読む江戸川乱歩の短編小説の中でも特にお気に入りの作品。
清水美砂が終始妖艶で美しかった。
ただ今作ラストで描かれる独自の解釈はあまり好きになれなかった。
地上波で満島ひかりが演じていた人間椅子の方が良…
江戸川乱歩の描く初期のエログロナンセンス小説の中の代表作。
執筆当初、乱歩自身はこの物語を駄作だと言ったそうだが、乱歩ファンからは人気があったこの作品。
映像としては映画化されているものは少なく、…