堊

たまものの堊のレビュー・感想・評価

たまもの(2004年製作の映画)
3.5
カメラを引いて「ストライク」の場面を見せる凄味。いまおかしんじの映画はいつもリアリティに溢れたファンタジーだと思う。冒頭のボウリング帰りのセックスへなだれ込む鈍重な会話のリアリティが、両替のための強盗の疾走と集団レイプのような林由美香の確保へ結びつく。あの疾走がなんの音もつけられず、まるで日常的な疾走と変わらない、なんでもないかのように挟み込まれてることに泣く。ガングロ川瀬陽太に爆笑。「これからは携帯の時代なんだからさ」。
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