爆裂BOX

スケルトンライダーの爆裂BOXのレビュー・感想・評価

スケルトンライダー(2007年製作の映画)
3.2
アリゾナ砂漠のリゾート開発現場で失踪事件が相次ぐ。保安官のエバンスは捜査を開始するが、アメリカ先住民に伝わる凶悪な魔物ボーンイーターの仕業であると知り…というストーリー。
ネイティブアメリカンに伝わる伝説の魔物ボーンイーターがリゾート開発工事により封印を破られ復活し田舎町で暴れるモンスターホラーアクションです。監督はロジャー・コーマン門下生のジム・ウィノースキー
主役のボーンイーターは後頭部に8つくらいの角が生えて肋骨辺りが変形した骸骨人間といった感じの見た目でCGで表現されてますが、PS2レベルでストップモーションアニメ化と思うようなクオリティではあります。ですがその能力が最強で、銃で撃たれてもダイナマイト投げつけられてもビクともしませんし、トラック放り投げる怪力見せますし、何より触れたり息を吐きかけただけで人間を塵に変えて消滅させてしまうのが最強ですね。遠距離でも自分の骨の一部投げつけて消滅させてしまいます。この攻撃喰らった人間が「うわあー!」とか言いながら塵になっていく描写がなんか面白くてツボに入りました。なんか妙に爽快感あった。ジャケの様に炎は纏いませんが、砂の馬に乗ってバイクやトラックを追い掛けるチェイスシーンもあります。ここでウェスタン調のBGMが流れるのも変だったな。
ストーリーはあってなきがごとしで、主人公の初老の保安官が夏休みで遊びに来た娘に手を焼いたりしながら事件を捜査するパートとボーンイーターが人を押しまくって塵に変えて大暴れしていくパートが描かれます。皆既日食とかリゾート開発に反対するカトナ族とかもっと面白くできそうな要素あったけど上手く活かせては無かったですね。酋長とか儀式して対策立てようとしてたけどアッサリやられちゃったな。反対派で過激な思想を持つブラックイーグルも途中途中で登場して引っ掻き回しそうな雰囲気出すけど、結局最後の対決前に主人公と戦ってアッサリ倒されるしこいつの存在はいるのかな?保安官補がいい味出してました。この人ボーンイーターに手を触られてトラックあんな事故起こしたのに助かって運良すぎ。
酋長の孫娘と主人公の娘役の女優さんは美人でしたね。特に主人公娘は露出度高い服装してて大変宜しいです。
先住民にルーツを持つ主人公が衣装を着替えて戦いに臨む所はアツかったんですが、肝心の最後の戦いがアッサリし過ぎて消化不良感が。ボーンイーターが強すぎて攻撃喰らったら一発アウトだからまともに攻防させるわけにいかないから仕方ないとはいえ、斧振り回す主人公の前でほぼ棒立ちだし。
ボーンイーターの暴れっぷりは楽しかった作品でした。