ひたすらに運動でつなげていく映像。脈絡はなく、距離を隔てた遠いところで光と闇が戯れているのをぼんやりと見つているような感覚になる。奥底で流れるテーマは明示されないが、表層にある美しい映像とのあいだの…
>>続きを読む作家志望の男がモン・サン・ミッシェルで出会ったシングルマザーと恋に落ち、アメリカで一緒に暮らし始めるも、愛の深さゆえにケンカになり、やがて心が離れて行くなか、学生時代の友人の女性と再会していい感じに…
>>続きを読む〈モン・サン・ミシェルから始まる激しい恋〉
タイトルの“To the Wonder”は、モン・サン・ミシェルの異名である“Wonder of the Western World(西洋の脅威)”に…
一つの家族の形、愛の形という極めて人間的なテーマだがまるで神話の語りとでも言うような独特なテンポで描かれる。ツリーオブライフ以降のテレンスマリックは映像美の中に詩的な哲学を投影してくるような作風にな…
>>続きを読む『聖杯たちの騎士』の方を先に観てしまったけど、形式としてはほぼ同じだった。
でも本作の方が凄く直接的なテーマだし、感情の揺れ動きが読み取りやすくてよかった。
映像そのものが語るものとしてあるけれど…
ふたり手を伸ばして真実を探す
未開に昇り、不思議に触れ、驚異へ
2019 . 103 - 『 TO THE WONDER 』
脈絡のない映像、詩と絵と音だけが生きている
物語も説明もなにも…
エマニュエル・ルベツキの映像マジックが美しい。まるで写真集のよう。
愛は移ろいやすく頼りにならない。
ベン・アフレック演じる主人公の男自身の気持ちが定まらない感じで、全体的に言葉で語るよりは映像で抽…