okawara

トゥ・ザ・ワンダーのokawaraのレビュー・感想・評価

トゥ・ザ・ワンダー(2012年製作の映画)
4.0
神父は「夫の献身的な愛のみによって妻は輝く」と説く。
無論ここで「女性はひとりでは輝けないのか?」という命題が浮かび上がるのだが、それと同時に「他人を輝かすだけの責任を、男性は担えるのか?」という根本的な問いも立ち上がる。

父権的恐怖の呪縛に苛まれたテレンスマリック自身、その仮初めの強さへの憧憬と、それが崩れる絶望感を併せ持っているように思える。

これ、正直、懺悔というより、ひとりよがりの自己救済でしかない。
okawara

okawara