YoshinobuNarita

トゥ・ザ・ワンダーのYoshinobuNaritaのネタバレレビュー・内容・結末

トゥ・ザ・ワンダー(2012年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

愛は自然現象で、人間の意思とは別のところで起きているものなのか。ゆえに、愛は常に環境という空間と密接な関わりをもち、自然のように移ろいゆく。けれど人間は自らの都合でその環境を作り変えようとする。ただあるがままで世界は美しいのに、人間は貪欲な生き物だ。愛は常にあなたのそばにある。なぜ、そのあるがままを受け入れられないのだろう。なぜ、育もうとするのか。なぜ、破壊しようとするのか。
今私は誰に祈っているのか。神の意思は地上の人間に委ねられ、その人間は神に許しを乞う。
ぐるぐるぐるぐる回る。結局どこにもそれは存在しない。あるのはただそれが在りたい願う人間だけだ。けれど、確かに愛は変わらずそばにある。人間は弱い。けれど、求めても救われるわけではない。あるがまま、あるがままを受け入れよう。