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トゥ・ザ・ワンダーのmareのレビュー・感想・評価

トゥ・ザ・ワンダー(2012年製作の映画)
4.0
一つの家族の形、愛の形という極めて人間的なテーマだがまるで神話の語りとでも言うような独特なテンポで描かれる。ツリーオブライフ以降のテレンスマリックは映像美の中に詩的な哲学を投影してくるような作風になっていて人間離れした視点は圧倒的な驚異を覚える。ハッキリとしたストーリーラインを提示せずに最小限の語りと感情だけを抜き取ってここまでの映像を成立させることのできる唯一の監督だと思う。天国のようなやわらかい光の数々に大いなる救いすら感じる。
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