みつば

クリーンスキン 許されざる敵のみつばのレビュー・感想・評価

3.1
楽しめた度 3/5
また見たい度 1/5
過去に妻がテロの犠牲になったユアンは、テロが無くなるまで戦うと誓うイギリスのシークレットエージェント。
そんな中法律を学ぶイスラム教徒アッシュは、人種差別や思想の違いなど、法律では世を変えられないと葛藤していた。そこへある男から声をかけられ、アッシュは行動に出る。

悪人を始末してスカッとする映画かと思ったら、シリアスで重厚な内容でした。
エージェント側だけでなく、テロリストがどうやってテロリストになるかが細かく描かれていて、興味深いです。
妻がテロの犠牲になったユアンは、辛さから一刻も早くテロを無くしたいと焦るあまり、早まった行動に出たりするのは分からなくもないですが…怒りのあまりやり方も過激です。
テロリストへと変貌していくアッシュも、見ていて辛いです。
こうしてテロリストが作られていくと思うと恐ろしいし、何より元は法律を学ぶ学生であるというのが、前科のない人間がテロリストになる可能性を示していて非常に難しい問題であるなと思います。
イギリスに住むイスラム教徒であるアッシュと、同胞の1人アミンが食事をするシーンで、アミンは手で食事をするのに対しアッシュはナイフとフォークを使います。
それを見たアミンが「イギリス人だな」と嘲笑うのが印象的でした。
ユアン役ショーン・ビーンは流石に歳をとりましたが渋くていいですね。
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