南森まち

エンダーのゲームの南森まちのレビュー・感想・評価

エンダーのゲーム(2013年製作の映画)
4.8
宇宙人に攻撃を受け大敗した地球軍は、戦争を終わらせる指揮官となる少年少女を育成していた。育成官は、普段は心優しい少年・エンダーが、高い戦略性と隠れた攻撃性をもっていることに気づく。彼を指揮官として育てていき、彼は試験でめざましい結果を示すことになっていくのだが…というお話。
過去の英雄、優しい姉、戦闘的な兄、育成官たちと触れ合って、少年は葛藤しながら成長していく。1985年のネビュラ賞作品が原作。

ストーリーは時系列順にきちんと語られていくし、指揮官たちが狂言回しとして説明をしてくれるのでとても理解しやすい。
設定は『マクロス』みたいだけれど、前半は属人的なアメリカ軍式スパルタ教育がメイン。実は『フルメタル・ジャケット』に近い。

ちなみに映画の中で主人公が「僕はサードだから」と言っているのは、一家族に二人までしか子供をもうけられなくなっていたが。姉と兄が優秀だったため特別に許された三人目の子供だ、という原作の設定。