くるみ

エンダーのゲームのくるみのネタバレレビュー・内容・結末

エンダーのゲーム(2013年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

2013/01/20
原作を読んだところなので、原作との違いに特化した感想。

良かったところ
・原作でイメージが掴みにくかった訓練シーン。ゼロ・グラビティでも思ったけど、無重力、いいよね。
・同じように、艦隊戦の迫力は良かった。天井まであるスクリーンに艦隊がぶわーってなるところはアガる。
・キャスティング:ボンソーがエンダーより小さいとか、ペトラちゃんが可愛くなり過ぎないところとか。バーナードのジャイアンみたいな容姿も良かった。ヴァレンタインはもっと清楚イメージだけど。
・ボンソーがエンダーを恨む過程も良かった。ただ、死んだかどうかを明かさずに、あとで明かす流れは必須だと思ったんですけど!
・ペトラちゃんとくっつかなかったところ。でも、部屋に二人にするシーンは要らなかった。

悪かったところ
・大人はもっと卑怯で冷酷で良し!優しさは舞台裏だけ。特にアンダーソンがエンダーに情けを掛けるところは要らなかったなー。
・ドラゴン隊に入ってからのエンダーの統率方法。やられてイヤだった恐怖政治を敷く自分ににうんざりしないといけないでしょう!親和はそのあとだよ。
・バガーの描写の薄さ。女王からの同期で動いてるとか、コミニュケーションを取ろうとしたけど、無意味だった、が絶対に必要だと思ったんですけど!エンダーが共感してるように見えないじゃん?
・最終決戦。いや、途中は良かったんですよ。でも「もう限界限界」て破れかぶれで立てた戦略がアレだった。憂さ晴らしで敵を滅ぼした!ていう二重の絶望が来ないじゃん!あと、味方を殺したことへの言及なしもなー。なんかR指定に触れるのかもしれませんけど、この話の本質が描かれてないんだよう。

あ、筏シーンも残念ですが、ヴァレンタイン周り描写が薄くなるのは仕方ない。

総評
とにかく時間不足!前後編でやるべきだったよね。それを差し引いても、バガー関係がとにかく残念。
無理くりな試合ばっかり組まされながらも強くなってくところも省かれてて、説得力が足りないんだよな。単調になるから、て言われたらその通りなんですけど。
ハリポタ見に行ったときの感覚に近いです。初っ端からすべてが描写されることを諦めてるから、金のかかった美しい映像が見られたらいいよ、て割り切ること。
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