このレビューはネタバレを含みます
原作は大好きです。映画はガッカリの出来でした。
銃の撃ち方をまともに学んでいない状態でサラマンダー隊に移籍したり、サラマンダー隊での初戦後にドラゴン隊の隊長になったり、ドラゴン隊での理不尽な仕打ちが一回しかないのにエンダーが切れたり。時間の経過をもう少し上手く見せることはできないのかと、不思議に思いました。
黒を基調にした戦闘シーンは見辛く、敵味方がどこにいるかもよく分からないうちに勝敗がつきます。基本戦術は防御を固めて一直線に突き進むだけなので、視覚効果と音響で盛り上がっているような錯覚に陥りますが、冷静に見直すと頭を抱えたくなります。
メイザー・ラッカムは一回だけエンダーと一緒にビデオを見た後は何もしません。少しは教官・戦友としてエンダーに絡んであげて欲しい。文句しか言ってない。この人。
コマンダー養成学校の卒業試験を突破したら、全艦隊の司令官を確約する、と言うのは... そんな軍隊あるんですか?
バガーを殲滅した後に真実を知ったエンダーが、実戦と知っていたら敵と対話していたと言い放つのはコマンダー候補としてどうかと思うし、オレは悪くないと逆ギレする大佐もカルシウム足りてない。
観客の感情を掻き立てたいから演出しました、というようなシーンをずっと見せ続けられているようで、プロットが破綻しているように思えました。