あきしげ

モンスタートラックのあきしげのレビュー・感想・評価

モンスタートラック(2016年製作の映画)
3.0
モンスターは愛するべき最高のトラック。

良かった点。

・クリーチという可愛らしいモンスター
・ベテラン俳優が脇を固める高い演技力
・主人公が恋愛に興味を示さないキャラ

悪かった点。

・クライマックスでのご都合主義
・悪役ロブ・ロウが控え目だった

モンスタートラックというタイトルでの連想。
「きっとモンスターがトラックで大暴れする」
「多分、レースに出てメチャメチャ勝利する」
最初はそのような内容だと予想していました。

だが、実際の内容はまったく違います。
モンスターはまったく怖くないのです。
むしろ、愛嬌があって可愛らしいヤツ。
加えて知能が高く感情が豊かな生命体。

最初は主人公もビビりまくっていた。
しかし、あのつぶらな瞳が語ります。

見た目はヌルヌルして触手がある。
牙も何本も生えて石油が主食です。
どう考えてもモンスターでしょう。
でも、本作は違ったイメージです。

主人公とモンスターの奇妙な友情が良い。
トラックと合体しているのも面白いです。
走る為にあれこれ工夫しているのも良い。

てっきりレースに出ると思っていた。
裏切られた形だが納得をしています。
このストーリーなら文句はないです。

意外にも豪華なメンバー。
・バリー・ペッパー
・ダニー・グローヴァー
・ロブ・ロウ
脇をしっかりと固めます。

ヒロイン役のジェーン・レヴィもいい。
女の子に興味がない主人公が気になる。
ここら辺の展開も青春映画っぽいです。

ですが、本作のクライマックスがやり過ぎ。
あまりにもスムーズに物事が運びすぎます。
ご都合主義が上回ってしまっているのです。
それが目立ったせいでラストが弱くなった。
もう少し障害があっても良かったはずです。
そうすればラストはもっと盛り上がるはず。

家族で観ても楽しめる作品でした。
あきしげ

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