鰹よろし

スカイ・クラッシュの鰹よろしのレビュー・感想・評価

スカイ・クラッシュ(2009年製作の映画)
3.0
 飛行機の離陸から着陸、着陸から離陸へ、各地から様々な事情を抱えた人々が集い飛び立っては到着しまたどこかへと散らばっていく空港。パイロットに客室乗務員にグランドスタッフ、管制官に整備士とその他大勢のお客様のご協力もありきのそれはそれは多くの人間が関与し保たれている日常の中で、

 全てが全て正常でなかろうともそこかしこに不協和音を孕んでいようとも、指揮系統を通さず現場判断で個人の判断でちょっとした機転や融通(目をつむるとも)を利かせることで物事を円滑に進めていると魅せる傍ら、その延長線上に生じ得るかもしれないほんの少しのミスがそれに伴うほんの僅かな行き違いが大事故の引き金になる危険性を示唆する導入がそれはそれは見事。

 それぞれの判断や行動が事態を悪化も好転もさせる、どちらにも転びうる可能性を有していると踏まえさせた上で織り成されていく、決して完璧ではない人間たちが事態の解決へと向け立ち向かっていく飛行機奮闘記は必見だ!!


「アンストッパブル」(2010)...「フライト」(2012)...「フライト・クルー」(2016)...「アフターマス」(2017)...
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