アゴ

ヴァイブレータのアゴのレビュー・感想・評価

ヴァイブレータ(2003年製作の映画)
4.0
「この人は感情で優しいんじゃない、本能で優しいんだ。」
東京のコンビニで出会った主人公と長距離トラックの運転手が、たがいの欠落を補い合うように体を合わせ、とりとめもない話をしながら新潟へと向かうロードムービー。
寒々しい雪景色と低い建物に囲まれた道路。低く断続的に震えるトラックのエンジン音。世界に二人だけみたい。寂しくて、充足な映画。
大森南朋〜〜〜〜!はちゃめちゃに良い。出世作も納得の演技。掠れた優しい声が語るのは、主人公の知らない世界の話。うっとり聞き入ってしまうなぁ。
また主人公が話してる時の、興味ないようでそうでもない相槌が優しくて良いんだ。
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