実話に基づいた誘拐事件。
政府の対応や宗教差、イスラム過激派のテロリスト達の様子が客観的に撮られてる。
いろんな要素があったけど、一番印象的だったのが人質が連れてこられたミンダナオ島での様子。
外国人の人質を連れた武装集団が現れても平然としているどころか、協力的で恐れる素振りもない。武器を楽しげに触りたがる子供たち..。
実際武装集団の中にいる12歳の男の子も何の迷いもなくここが自分の家だと答える。
加えてテロリスト達の人質に対して殺したり家族と離したりしながらも親切に扱ってやっていると言わんばかりの接し方が返って絶望的だった。
政府の対応も救出作戦という名の無差別虐殺。当時の政府の無知や無責任を非難する物語にもなっていた。
ただ序盤からラストまで通してもう少し人質や主人公の心情が出てると良かったなと思う。
