こえ

神さまがくれた娘のこえのレビュー・感想・評価

神さまがくれた娘(2011年製作の映画)
2.8
いつも事前知識なしで観るので途中で気づいたけど、これってインド版『アイ・アム・サム』? と思ったらそうみたい。有名なあのシーンのオマージュもあった。
南インドと思われる村のチョコレート工場で働くクリシュナは知的障害がある。健常者と結婚していて、冒頭で子供が生まれるんだけど、そのお産で妻は死んでしまう。身寄りもないので、一人で娘のニラーを育てなければならない。
そして必然的にくる、父と子の知的年齢の逆転。そのとき、周囲と本人たちはどうすべきなのか、という問題。冒頭のシーンの意味が次第に明らかになってゆく。
村の人たちとその風景が印象に残っている。同じように障害もを持っているようないないようなチョコレート工場の人達の温かさ。運転手もキャラいいし、音楽もよかった(ダンスはなし)。なんか見てるだけで笑みがこぼれた。
ニラーは現地の言葉で「月」。月は父の伝言を娘に伝えてくれるのだ。そのニラーが本当に可愛かった。笑みがこぼれるポイント、その2。
どうしても『アイ・アム・サム』と比べてしまうのであれだけど、同じくらいの感動はあった。笑も感動もちょうどいい一作。
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