Tae

神様のカルテ2のTaeのレビュー・感想・評価

神様のカルテ2(2013年製作の映画)
3.3
WOWOWにて鑑賞。
全体を通して伝えたい事、描きたい事はよく理解出来るし、医師として、人としてのあり方の理想はよくわかります。
ただ、個人的には何となく漠然とした違和感が残りました。
宮崎あおいが演じる奥さん。
大きな心でいつも夫を支え、見守ってくれて。確かにこんな人が側にいてくれたら、どれだけ心強いか。。とは思うけど、逆にこの奥さんが完璧過ぎて、私はどうも感情移入が出来ない。この完璧さから、人間臭さを感じれない。
うまく表現出来ないですが、苦悩したり、相手に感情をぶつけてしまったり、それは正しい事ではないとしても、気付かないうちにそういう事をしてしまうから、人間らしいような。。
それは柄本さんが演じてた先生の行動でも同じ印象なのですが、もちろん自分が病気になった後でも患者のために!という高い志を常に持ち続けるような医者もいるかもしれないけど、でも実際、死を前にして、そこまで冷静になれるのかな?という疑問が沸きます。
一度だけ泣いてたシーンがありましたが、周りに対して感情を露わにしたり、やりきれなさや、何よりも生きる事に、もっとすがるような気がして、どうもキレイ事に写ってしまいました。。
でも全体的に感動要素がいっぱいあるので、見やすい映画ですね。
医療関連の映画はいろんな描き方があるので、その中でどんな感想を持つかは人それぞれですが、医療に関して、家族との関わり方など、改めて考えさせられる内容なのは間違いないです。
Tae

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