あるる

ムード・インディゴ うたかたの日々のあるるのネタバレレビュー・内容・結末

3.2

このレビューはネタバレを含みます

原作小説は読まずに鑑賞。

現実と幻想が入り混じったような世界に最初戸惑いました。ストップモーションアニメーションが随所に散りばめられていて、原作の文章はわからないけれど、もしかしたら幻想的な文章表現で展開されている内容を、ゴンドリー風に映像化していくとこうなるのかなと。突拍子のない事もなんでもない風に進んで行くので、所々目を丸くした。

色とりどりで明るく華やかな雰囲気から、終盤にかけてどんどん色を無くしていって、前半の幸せなムードが嘘のように沈んでいく。愛で満たされた日々がうたかたの夢のように消えていく様は、出会えた幸せと失う大きな悲しみがないまぜになって儚かった。

アイディアとユーモアがぎゅぎゅっと詰まった、様々な映像表現のアプローチもよかった。
あるる

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