せみ多論

ムード・インディゴ うたかたの日々のせみ多論のレビュー・感想・評価

3.8
夢を見ているような作品。

演出が独特というか世界観が独特というか、握手をすると手首がクルクル回りだしたり、ゴキブリのようなベルがカサカサジリリと這い出て来たり、タイピストが流れ作業でタイプしてたり、色々不思議な世界観で物語が展開されていく。この手の演出は好みがわかれるかもしれないけれども、好きな人にはオシャレで可愛らしくてたまらないと思う。音楽も素敵。

ストーリーは前半部と後半部の落差が強烈。徐々に失われていく作中の色彩とともにガツンと来る。ほんわかしたまま終わると思ってみる人はやめたほうが良いです。正直話に救いはないと思いますが、鬱々としたものと一概に否定したくないような
一本だと思います。

なんだか考えがまとまらないのでまた見直したいと思います。
せみ多論

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