このレビューはネタバレを含みます
1950年代、田舎の雑貨店に住む主人公のローズは都会に憧れて秘書職に応募する。そこで得意のタイピングを披露し、1週間の仮採用をされる。しかしローズは仕事で失敗を重ね、クビになってしまう。そこで、経営主のエシャールはタイピングの早打ち大会での優勝を条件として雇用を継続してもらう。早速、予選に出るか僅かに敗退してしまう。ローズは荷物をまとめ実家に帰ろうとするが、エシャールは引き止め、ある提案をする。
とにかくこの時代の雰囲気が良い、ローズの服からタイプライターまで色合いや形が可愛い。ルイの人柄は少し理解に苦しんだが、ローズの才能を開花させるべく部屋やご飯を提供する所は本当にすごい。予選敗退から、課題点を少しずつ克服していく様は大変良かった。練習方法は結構ハードではあるが、1カット1カットが美しかった。(特に10本指で打たせるために、タイプライターのキーに合わせてマニキュアをする所。)
全仏大会で優勝した後、女性の憧れとして華やかに活躍するローズは、様になっていた。(ポスタービジュアルは優勝して契約した、スポンサーのタイプライターを宣伝する所。)
好きなシーン
・タイピング世界選手権のラジオを聴きながら、ローズの活躍を見守るルイの両親やローズの両親、マリが映る所。(厳格なルイの父親がラジオを抱えながら、聴いているの可愛い。)
・ローズの誕生日に父がプレゼントとしてタイプライターをあげる所。(そのタイプライターで、世界選手権に出るの良かった!!)
・ルイがタイピングしているローズに朝ご飯を食べさせる所。(ルイが家事をしているのも良かった。)
・ローズがタイピングが上達する方法の1つとして、マリにピアノを教えてもらう所。
・地方大会で優勝した時、ルイの取引先や秘書の面接ではライバルだった方に絶賛される所。
ローズがトントン拍子に優勝するのは、少し上手く行き過ぎなのではないかと思うが、話の展開が早く無事にハッピーエンドになって良かった。ラストがこういう感じで終わるのか!!と少し驚いた。 (伏線が回収されていて良かった!)
コメントでもよく見かけますが、男性陣より自分をしっかり主張する女性陣に好感が持てました。