山田

危険なプロットの山田のネタバレレビュー・内容・結末

危険なプロット(2012年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

最後まで集中して見れはした。
しかしテーマによっては非常に好みじゃない作品かもしれない・・。
この作品に対して勝手に私が意味を見出しているだけに過ぎず、監督はそれを嘲笑う意図が込められているのならとても虚しい。
そうでなく他の意味が込められているのならとても興味深いし知りたい。

気になるポイントをかきだす。

◯クロードの生い立ちは母親が男を作って出ていったのに、(またはだからこそなのかまたは、本当は先生に考察させたいから自分の欲求関係なく敢えてそうしている)人妻と関係を持ち過程を崩壊させているという点。(機能不全家庭の子どもをテーマにしようとしている?)


◯先生がクロードに惚れていると妻に指摘されるシーンがあること、そしてエンディングではまるでクロードはハナから先生から全てを奪って孤立させ自分自身に依存させて自分自身もすべてを失った状態で先生と二人になることを望んでいた(先生がそう望んでいると思っている?)と取れるエンディングであること。
ラファがクロードにキスしたこと。
そしてその展開に最初先生が喜んでいたこと。
しかしその展開を喜ぶと思ったと言われると怒る。
(同性愛をテーマにしようとしている?)
(先生は本当は教師になりたくなかったしジャンヌと結婚したくなかった?小説の世界に生きて本当のセクシャリティで生きたい?)
クロードがラファの母親に最初に性的関心を抱く描写が描かれた時先生は不快感を激しく示すが、ジャンヌはどこか嬉しそう、結果的にジャンヌもクロードと寝ているので恐らくジャンヌはラファの母親に自分を重ねた?

先生はラファの父親と母親に接近するのではなくラファとの関係を描けとしつこく言っていたのは、自分自身とラファを重ねていた?
ラファとクロードが恋人同士になりラファが自分らしく生きれていたら先生は救われた?


◯ラファのスピーチの添削を何故厳しくやって晒し者にしたのか。先生は学校教育のあり方に不満を持っているが、この先生の不満の根本はどこから来るのか。
生徒のことを本気で思って、校長の方針が気に入らないのか、それとも別の不満を抱えているのか。
制服のことも嫌がっていた。

◯ジャンヌのコレクションはどういう立ち位置なのか、あれらの現代アートをどういう位置づけにしているのか。
山田

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