やん

危険なプロットのやんのレビュー・感想・評価

危険なプロット(2012年製作の映画)
4.5
まさにF・オゾンな作品。興味を持続させる現実と空想の入り交じるスリリングな構造のサスペンス。“覗き”という行為の下世話感や、かなりキツい毒(風刺)も洒落てていい。演者は総じて素晴らしいが、とくに主演のエルンスト君の眼力に脱帽。あと、オゾン自身が語ったっているようにW・アレンに対するオマージュが作品全体にチラホラ透けて見える。終いにはファブリス・ルキーニがアレンに見えてくる始末w そんな面もひっくるめて好きすぎる。しかしこのタイトルはいかがなものか。原題「dans la maison(英題:In the house)」のままで良かった気がする。どうでも良い細かいことのようだが、こういうのって意外に大事。こだけが残念。
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