爆裂BOX

パペットマスターと悪魔のオモチャ工場の爆裂BOXのレビュー・感想・評価

2.9
アンドレ・トゥーロンの子孫ロバートは娘アレックスと共に秘薬を開発し、パペット達に命を吹き込むことに成功する。しかし大手玩具メーカーの性悪女社長エリカがパペット達を狙い部下や悪魔から貰った悪魔の人形たちを差し向ける…というストーリー。
フルムーンの人気シリーズ「パペット・マスター」の9作目にあたる作品であり、フルムーンのもう一つの人形ホラー「ドールズ2」からデモーニック・トイズも出演し、パペット達と戦うという物語になっています。登場するのはパペット側がブレイド(ガリガリ博士)ピンヘッド(ジャイアント・コテツ)シックスシューター・ジェスター(ピエロ・ザ・キッド)、デモーニック・トイズ側がウプシー・デイジー・ジャック・アタック・グリズリー・テディとなっていますが、フルムーンは制作に関わっておらず、Scifi(Syfy)にキャラ名を貸しただけなので、顔の造形が変わっており、バッタモン感が凄いです。これはファンの間ではかなり不評でした。
前半、ロバートの店に侵入した侵入者を撃退した際に損壊して更に秘薬が切れたため、後半までパペット達が動かなくなるのも寂しいですね。後、ジェスターの手を鉄球にして戦闘に参加するようになったのもファンとしては微妙。彼はクルクル表情変えるだけのマスコットキャラでいてほしいですね。シックス・シューターは後半レーザーガン撃っちゃいます。ブレイドは一番カッコ良かったですね。トネラー(ドリラー将軍)とリーチウーマン(ディープスローター)トーチ(鉄人バーベQ)が登場しなかったのは残念です。今回は「3」「4」「5」と同じくパペット達は完全なる正義の味方ですね。
デモーニック・トイズ側では活躍してたのはジャック・アタックとウプシー・デイジーでグリズリー・テディはほぼいるだけ状態でしたね。ウプシー・デイジーは下品で口も悪くてキャラとしては最高でした。でも、後半のパペットとの戦いではジャック・アタックが一番活躍してただけで他二体はなすすべなく倒されてましたね。グリズリーは「ドールズ2」の時の様に巨大化してパペット総がかりで倒す展開でもよかったのでは。
キャスト陣では懐かしのコリー・フェルドマンが主演で変人役が中々はまってたと思います。娘役の子も可愛かったですね。敵の女社長のエリカのビッチ感も中々良かったです。
ラストの戦いで悪の人間側を銃撃戦で倒していたのは勿体ない気がしました。ここはパペット達にかつての作品の様な殺人殺法で倒してほしかったです。
スプラッター描写はほぼないのでホラー初心者の方にはいいんじゃないでしょうか。このシリーズのファンにはオススメしがたい出来ではありますね。しかし、日本に入ってきてない作品も4作あり、最近リブート版も制作されレンタル開始と何だかんだ息の長い人気シリーズではあります。